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フィクション?★ENRIQUE

この物語はフィクションである。
が、事情通の方が読めば、
かなりの高確率で「ガッテン」のボタンを押したくなるクラスの「あり得る話」でもある。

さほど遠くはない昔のこと。
邪馬台国の卑弥呼の末裔、亜遊魅姫がお抱えの楽団をもてあそんでおったそうな。
ある日、大阪という商人の都に訪れた亜遊魅姫は楽団に無理難題を突きつけおった。
曰く、「古より伝わる六弦琴の名曲を今宵、耳の肥えた商人たちに聴かせよ」

楽団の六弦琴奏者の野村は困り果てておった。
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どうしても思い出せない一節がある。
刻一刻と宴開始の時が迫るというのに、あの一節だけが思い出せぬ。
このままでは姫に恥をかかせ、磔だか鞭打ちだかの罪に問われることは必至。

丁度そこに現れた楽団監督の小林に泣きついたそうな。
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監督は前の晩に飲んだ大阪の美酒が抜け切っておらず、渡された六弦琴を抱いたまま寝てしまわれた。
「か、かんとくぅ、そんなぁ」
野村の脳裏に浮かぶ磔にされる自身の姿。。

すると今度は、打楽器奏者の浜崎が食事を済ませたばかりの満たされた笑顔で通りかかった。
そして頼まれてもいないというのに、おもむろに六弦琴を取り上げ、
ちょー初級の腕前で「禁じられた遊び」を弾き始めた。
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普段は温厚な野村もこの時ばかりは真顔で「勝手に弾くなぁ、弦が錆びるわぃ!」と怒鳴ったそうな。

先ほどより、そのやり取りを見ていた鍵盤奏者の宮崎が一言。
「拙者は鍵盤の他にも六弦琴の響きに心惹かれ、古の名曲にも通じております。
その一節、このような旋律では?」
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と、たどたどしくも聴き覚えのある音階を奏でおった。

だがその刹那、
喫煙所だか厠だかから戻ってきた低音四弦琴奏者の宴理系が宮崎から琴を奪い、
ジミ・ヘンドリックスばりの騒音をドヤ顔で披露、
一瞬思い出せたかと思った旋律が野村の頭から雲散霧消してしもうた。
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なんとひどい話、元ヤンキーはこれだから嫌いだ、と宮崎は舌を打ち悔しがった。
こうなれば天才鍵盤奏者で楽団長の友成に頼むほかはないと決意、
喫煙所だか厠だかに友成を探しに席を外した。
泣きっ面の野村のi phone 6に亜遊魅姫から着信あり。
「今宵は期待しておるよ、の・む・ら♡」
青ざめ、荷物をまとめ、バックレ気分120%にまで高まったそのとき。
あの男がついに現れた!
そう、天才鍵盤奏者友成の神々しき姿がそこにあった!

「友成様、この六弦琴で身共の命をお救いくだされ」
「よし、わかった。ワシが奏でればコレこの通り、がしゃーん、バキバキ!」
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その夜、大阪で催された亜遊魅姫の宴は、
とても静かな舞台で、踊り手と軽業師たちが様々な芸を披露したそうな。
楽団員たちのその後の消息は誰も知らぬと聞く。
めでたし、めでたし。





なワケねぇだろ。
あはは!


by ENRIQUE